ワーキングデイケアドリームのリワーク・プログラム

ワーキングデイケア ドリーム の特色

ワーキングデイケア ドリームでは、復職・再就職を目指す方を対象に、実際の職場をイメージした「3つの課」に分かれて模擬業務に取り組みます。
課の中ではそれぞれの目標や課題、復職後の業務などを考慮して業務内容を決めたり、課のリーダーをお願いすることもあります。プログラムで学んだ知識をリワークの模擬職場で練習し、復職・就職後に活かす事を目指します。

  • 食品衛生課の様子

    食品衛生課
    コミュニケーション + 体力

    模擬喫茶場面を通してコミュニケーション技能、体力向上、協働場面の練習に取り組んでいます。
    チームで働くので、業務上の対人場面練習になります。
    メンタルヘルス治療において運動がもたらす効果は多数報告されており、基礎体力が向上することで日々のストレスや疲労の軽減が期待されます。

  • 総務会計課の様子

    総務会計課
    事務スキル + 持続性

    デスクワークを主とし、パンフレットの作成や、必要書類の作成に取り組む事で、集中力・持続性・業務マネジメントのリハビリを行います。
    メンタルの不調はコミュニケーション・体力・集中力といった面で起こりやすく、作業課・食品課でそれらの訓練を行った後、復職後の環境により近い総務会計課で最終調整を行うことができます。

  • 作業専門課の様子

    作業専門課
    ペースコントロール + 集中力

    小物類の制作、衣類の修繕、イベント道具の作成に取り組んでいます。個人のペースで作業に取り組むことで集中力を養い、無理のない参加が可能です。
    メンタルヘルス治療において作業療法の歴史は長く、「作業に集中することで不安から離れる」「気持ちの鎮静化」などの効果が期待されます。

模擬会社形式って?

卒業後の働きを見据えた当院のリワーク支援

参加者の方にとって、リワークをうまく終了することがゴールではありません。再発予防を意識しつつ、長く安定して働いていくことをゴールとします。
当院の特色である模擬会社形式は、働く感覚を取り戻していくと同時に、その方の働く上での“クセ”“振る舞い”“やり方や考え方”が現れやすくなります。
これは、座学の講義を受けるだけでは分かりにくいものです。
また、あえて”効率の良さ”は追及せず、『書く、読む、訊く、話す』などの行程を多く作り、自分で考えて動く力にアプローチします。認知力や集中力、コミュニケーションなどを実践的な業務場面を通して発揮することで、課題や工夫を考えやすくなり、リハビリ効果が高まります。
医療の環境下で行いますので、回復状況に合わせた負荷量を調整していきます。

ワーキングデイケア ドリームのプログラム

※プログラムのみの参加は受け付けておりません。プログラムはデイケアに通所している方を対象に実施しております。

心理教育

自身の症状を改善・維持していく上で、「就職・復職後どのように仕事と生活のバランスを取ればよいか?」など必要な情報提供を座学形式で行います。習熟度に合わせて「スタンダード・アドバンス・キャリア」の3グループに分かれ、メンバー同士で考えや体験を共有します。取り扱うテーマの例として “アンガーマネジメント” “睡眠” “服薬” などがあります。

アサーションSST

「良い意味」で自己主張が必要な場面での伝え方を学びます。習熟度に合わせて「A・B」の2グループに分かれ、「今日は体調が良くないんです」「その仕事は自分には難しいです」など仕事の量の調節や上手な断り方を練習し、コミュニケーション能力の向上を目指します。

自己理解促進プログラム(SUP)

厚生労働省から推進され、昭和大学が作成した発達障害の支援プログラムに基づき実施しています。
なお、当院デイケアでのプログラムにおいては「自己理解」を主な目的とし、疾患を発達障害に限定せず、日常生活や社会生活においてコミュニケーションに悩むデイケアメンバーに向けて実施します。高度なテクニックというより、コミュニケーションの土台・基礎の部分を学んでいきます。

1回 自己紹介/オリエンテーション/コミュニケーションについて
2回 表情訓練/あいさつ/会話を始める
3回 会話を続ける
4回 会話を終える
5回 相手の気持ちを考える/気遣いとは
6回 感情のコントロール
7回 アサーション
8回 ストレスについて
9回 自分の特徴について1
10回 自分の特徴について2

認知行動療法

認知行動療法では、考え方のクセを明らかにし、気分が楽になる別の考え方を検討します。また、自分の目標を明らかにし、行動パターンを見直します。
メンバー同士で体験などを話し合い、自身にも応用していく練習を行います。目標に沿って考え方や行動を積み重ね、自己コントロ-ルを目指します。

回数 目的 内容
導入 1回目 心理教育 うつ病について理解し、目標を立てる
2回目 グループセミナーについて理解する
第1期 3回目 自己理解 認知行動療法を体験する
4回目 気分と思考の関係に気づく
5回目 気分と思考を観察する
第2期 6回目 思考の再検討 気持ちが楽になる思考を見つける
7回目 成功と失敗を分析する
第3期 8回目 総括 苦手場面の練習
9回目 再発予防
10回目 まとめ

心理テスト

3種類の心理テストがあり、性格の特徴や行動パターン、現在の気分を確認します。
特徴や課題、改善点などを振り返り、リワークでどのような点に着目してリハビリを行っていくかを明確化したり、自己洞察を行うきっかけとして利用します。料金は別途自己負担となりますのでご了承ください。

3種類の心理テスト

  • WAIS-Ⅲ

    コミュニケーションがうまくいかなかったり、仕事で同じようなミスを繰り返したりなど、生活の中で起こっている不具合などは、自分の能力のアンバランスさが原因なのかもしれません。この検査はその能力とバランスを知るための検査です。

  • POMS2

    【怒り~敵意】【混乱~当惑】【抑うつ~落込み】【疲労~無気力】【緊張~不安】【活気~活力】【友好】の7尺度と、ネガティブな気分状態を総合的に表す「TMD 得点」から、所定の時間枠における気分状態を評価します。リワーク卒業時にも受けて頂く事で初回との差を見て頂けます。

  • TEGⅡ

    交流分析理論に基づき、人が持っている“5つの心”の強弱から自己理解を深めます。人の性格の善し悪しを測るものではありません。自分の性格特徴や行動パターンに気づき、今後の自己成長をはかる手がかりとして利用できます。また他者との違いに気づいたり、周囲とのコミューションスタイルを見直すきっかけとしても利用できます。リワーク卒業時にも受けて頂く事で初回との差を見て頂けます。

再発予防・自己分析課題

当院リワーク独自の再発予防・自己分析課題を個々で実施します。自己分析レポートや気分の指標表、職場場面のワークなど、必要な課題を担当スタッフと確認します。
また、デイケアに在籍する医師と面談する機会があり、日常の困りごとの相談ができます。医師が行う「医療相談」「健康講座」「メンタルヘルス講座」も実施しています。

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