大人の
発達障害専門外来
このようなお悩みはありませんか?
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空気を読むのが苦手
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字義通りに
受け取ってしまう -
変化や予期しない出来事に
対して不安が大きい -
長時間集中するのが難しい
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仕事や作業でミスが多い
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整理整頓や時間管理(遅刻や締め切りを過ぎる等)が苦手
こうした悩みが職場や家庭など人間関係のトラブルとなることも多く、その背景には発達障害※1による特性だったと気づく方が近年増えています。
1当院では一般的に広く使われている「発達障害」という名称を用いています。現在では「神経発達症」という名称に変更されています。
発達障害とは
「発達障害」とは、発達障害支援法において「自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥/多動性障害、その他これに類する脳機能障害であって、その症状が通常低年齢において発現するもの」と定義されています。
発達障害は生まれつきの脳機能の特性であり,性格や育て方が原因ではありません。通常幼少期に特性として現れますが、その程度には個人差があります。小さい頃は気づかれないまま大人になり、社会的要求が高まることで生きづらさとして表面化することがあります。社会の変化や発達障害に関する知識および理解の発展によって、ご自身の特性に気づきやすくなりました。
発達障害の大まかな分類と特徴
発達障害
- 他にも、トゥレット症候群、吃音、
DCD(発達性協調運動障害)も発達障害に含まれます。 - この図は厚生労働発行「発達障害の理解のために」を
参考に作成した概念図です。
当院の発達障害専門外来について
当外来では、20歳以上の方を対象に、日常生活や職場での困りごとに寄り添いながら、医師が丁寧に診察・その人に合った治療を行います。
心理職と協働し、心理検査(知能検査・その他の心理検査)も行います。当外来での検査・診断・治療は、自閉スペクトラム症 (ASD) と注意欠如・多動症 (ADHD) に対応しています。もし、生きづらさを感じていたら、一人で抱え込まずにご相談ください。
過去2年以内に他院で同様の検査を受けられた方は、学習効果を避けるために当外来での検査の実施は推奨しておりません。
- 費用の目安
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およそ35,000円程度
お薬代は別途必要になります。
受診の流れ
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STEP
01外来初診
まずは、当院外来を初診していただき、「発達障害専門外来受診希望」とお伝えください。検査日のご予約をお取りいただき、その日は終了となります。
外来のご案内はこちら -
STEP
02心理・神経心理学的検査
(全2~3回)
当院では、2日間にわたり、複数の検査を受けていただきます。
(患者様の体力やご都合により3回に分けることもあります)
検査内容は、医師の指示により異なります。(AQ・CAARS・WAIS-Ⅳ・CAT-R・CAS・TMT-J・CES-Dなど)
全ての検査が終わりましたら、結果集計のため、2週間ほどお時間をいただきます。 -
STEP
03医師による診断
検査結果と聞き取りを総合的に評価し、診断・支援方針をお伝えします。
治療について
発達障害の治療は、生活環境の調整だけでなく、必要に応じて下記のようなサポートを組み合わせて行います。
薬物療法
発達障害の主な治療法は生活環境の調整ですが、症状によっては内服薬が有効な場合があります。特に、不注意や多動性、衝動性といった症状に加え、睡眠障害、興奮、攻撃性などによって生活に支障をきたしている場合、読点(暴言・暴力、自傷行為など)が二次的に出現した場合にも、薬物療法が検討されます。内服薬は、患者様と十分に話し合った上で、個々の症状や状態に合わせて処方されます。
デイケア
当院のデイケアでは、発達障害専門のプログラムを通じて、自分の特性を理解し、日常生活や社会生活をうまく送るための方法を学びます。高度なテクニックを学ぶのではなく、コミュニケーションの土台や基礎部分をメインに行います。プログラムは1クール10回となります。
ご利用を検討されている方は、お気軽にご相談ください。見学も受け付けております。
カウンセリング
臨床心理士・公認心理師によるカウンセリングでは、生活相談や自己理解を深めることで、社会生活への適応方法を身に着けていきます。困難に直面しやすい考え方や行動のパターンについて見直したり、自分らしく生きるためにできることをカウンセラーと一緒に考えたりすることができます。